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メタルフォトとは

アメリカHORIZON(ホライゾン）社が開発した超耐久性アルミ「メタルフォト」を素材に、従来のアルミ銘板にはない高級感と優れた耐摩耗性・耐摩耗性を実現しました。

写真印画紙と同じ銀乳剤が使用されているため、モノクロ写真や細線、小さな文字も綺麗に再現できます。

シルク印刷で着色できるので、注意書きとして使用した場合も、大きな効果が期待できます。

酸、アルカリ、油、塩分、有機溶剤などによる汚染や侵蝕に強いので変色しにくく、表面はルビー・サファイアに匹敵する硬度を備えています。

全体に金着色を施すことが出来ます。

ステンレスや銅板のエッチング銘板に比べ安価に作成でき、アルマイト銘板に比べ高級感があり、丈夫で長持ちします。

日本では工業用銘板としての実績も長く、大手企業から信頼を頂いています。

アメリカでは、米国海軍(USN)· 国際宇宙ステーション(ISS)· 航空産業において、広範囲に認定を受けるなど、信頼性に優れています。

原理

メタルフオトプレートは耐食アルミニウムに陽極酸化処理を行い、表面にできた多数の穴の中に銀乳剤を充填したものです（既感光性アルミプレート）。

このプレートにフィルムを密着し、露光を行います。

露光後、現像処理を行い、潜像を黒色化させます。

定着処理により未露光部のハロゲン化銀を溶解します。

また黒色化を保護する為に調色処理という特殊処理を行い、仕上げに封孔処理を行い、多数の穴を塞ぎます。

メタルフォトプレートの構造 Structure of metal photo plate

シュウ酸アルマイトの細孔の中にハロゲン化銀が充填されています。

・細孔：0.080μ　酸化被膜厚：8～12μ　表面硬度：mos硬度9

・アルミの規格：SAE、AMS-QQ-A-250/1、ASTM B209-01

・アルミ陽極酸化の規格：MIL-A-8625E type2（シュウ酸陽極酸化処理）

その他メタルフォト関連資料

メタルフォトの活用事例

メタルフォトのパフォーマンススペック

メタルフォト活用事例（自社事例以外も掲載しております）

事例１：金星探査機「あかつき」

金星探査機「あかつき」に搭載された応援メッセージプレートにも採用されました。

事例２：サハリン（樺太）共同墓所

サハリン（樺太）共同墓所に設置されるプレートとして採用されました。

墓所にあっても遜色が無く、優れた耐候性で屋外の設置にも耐えられます。

パフォーマンススペック

耐摩耗性試験	研磨器CS-17で lkg7000回研磨後、顕著なイメージのロスや低下、判読性の減少はまったく無い(2)(6)
耐酸性試験	3%の硝酸溶液へ24時間浸漬後、劣化やイメージ低下は無い(2)(6)
耐熱性試験	537℃にさらされても読みやすさは失われす低下しない(2)(6)
耐食性試験	720時間の塩水噴霧後も有害な影響は無い(2)(6) 113日間海水暴露後もとても良好な耐侵食性を示す(8)
促進耐候性試験	3000時間カーボンアーク、ウエザロメーターで暴露しても顕著な表面劣化は無い（東光化学試験）
酸素促進老化試験	96時間/70℃/300平方インチ酸素老化テスト後、変色・退色無し(2)
洗浄液試験	ヨードチンキにさらした場合、黒色の退色無し(2)(7)
染色試験	アルカリ性のクリーナー（航空機表面用）にてテスト (MIL-C-87937もしくはそれ相応）悪影響無し(2)(7)
低温試験	-45℃に1時間さらしても悪影響なく、イメージの退色無し(2) -55℃まで暴露しても読みやすさを損なうことは無い(7)
有機溶剤試験	下記の溶液に24時間曝しても板の軟化、汚れ、目立った退色無し・JP4燃料／ガソリン／軽油／メチルエチルケトン／テレビン油／・タービン＆ジェット燃料(2)/灯油／キシロール／アセトン／トルオール／ MIL-H-5606油圧液/MIL-L-7808ジェットエンジンオイル(7)
耐菌性試験	米国材料試験協会一G21試験において菌の増殖は見られない(4)
サーマルショック試験	-65℃と125℃を3サイクル行っても劣化は無い(4)
耐湿性試験	MIL-STD-202 方法 l06 l 0サイクル試験において劣化は無い(4)